POSレジは登場してから時間がたち、大きな据え置きタイプのPOSレジからタッチパネル式のディスプレイを使用したセルフレジやiPadなどを利用したタブレット型のレジ、牛乳パックほどの大きさのキャッシュレス決済端末にPOSレジが搭載したものなど、様々な形のPOSレジが登場しています。
昔ながらのレジスターを見かけることは少なくなりましたが、個人店などではまだ見かけます。今回はどのメーカーがどんなレジを取り扱っているのかざっくり見ていきたいと思います
一番人気はタブレットレジ
タブレットレジとはiPadなどのタブレット端末を使用したPOSレジのこと。タブレッドに対応するアプリをインストールすることで使用でき、常に最新版が契約会社から送られてくるため、税率の変更やインボイス制度への対応などは当然の機能更新として、常に無料（月額使用料内含まれる）で行われます。
また、導入コストが今までのPOSレジに比べると圧倒的に安いため、これまでレジスターなどのPOS機能のないレジを使用していた個人店などにも広がり、インボイス制度への対応や軽減税率への対応の必要性などの追い風を受けて、いまは圧倒的なシェア数を誇るレジ形式になりました。
急速に普及したこともあり、新規参入も多く、さまざまな企業が参画しています。有名どころを上げるとするならAirレジ、スマレジ、Uレジ、square、ビジコム、ユビレジ、POS＋、パワクラなど本当に多くの企業が進出しています。どれがいいのか迷ってしまいますよね。
ざっくりと分類！おすすめのタブレットレジ
ざっくりとしたオススメを偏見交じりに上げるなら
- 個人店などの小規模店舗はAirレジ
- ECサイトを持ちたい個人店はsquare
- ２店舗以上有料POSレジを使ってより便利を求めるならスマレジ
をおすすめしています。
この３つはすべて基本のレジの使用は無料です。ですが、機能を拡張していくにつれ費用が掛かります。例えば飲食店で人気のQRコードを利用した注文方式を導入したいと思ったら追加費用がかかり、在庫管理を充実したいと思ったらこちらも追加費用を支払うことでどんどん便利にしていくことが出来ます
スマレジは拡張機能がすごい
POSレジに追加できる、追加機能の幅が広いのがスマレジ。追加機能が豊富なので、事業がうまくいき、より効率化を求めたときに困りません。お金を払えば払うだけ便利になっていきます。ちょっと現金ですかね（笑）。
ただ基本のレジ機能はほかの３つと同じように無料です。なので、まずはスモールスタートで初めて、機能が欲しくなったタイミングで拡充もOK。すでに２店舗以上展開しているならスマレジを強く推します。
Airレジは個人店にオススメ
Airレジは基本使用料が無料であることアピールしている会社です。有料プランが無く、ずーっと無料です。無料かつ、リクルートが運用しているというバックグラウンドもありシェアを伸ばしてきました。
ですが、完全無料というよりはPOSレジ機能は無料で、追加機能は有料というのが正しい認識になります。拡張機能はスマレジほど多くなく、最低限。２店舗以上の連携はできないので、小規模店舗、個人店のお店におすすめです。
また、Airレジと連携できるAirペイではiPadのプレゼントキャンペーンを行っており、できるだけコストを抑えたい方はAirペイと一緒の申し込みが◎。
Squareはオンライン注文を重視するお店にオススメ
SquareはPOSレジも取り扱っていますが、キャッシュレス決済を取り扱う決済サービス会社です。なので、SquareのPOSレジを導入する場合はキャッシュレス決済端末もセット。キャッシュレス決済を導入することで使用できるPOSレジとなっています。
Squareも拡張機能はそれほど多くありませんが、オンライン注文を行うためのサイト作りは無料で出来ます。小売店向けのECサイトの作成や飲食店向けの注文サイトなど無料で行えるのが魅力です。オンラインでの決済はSquareを通して行われ、その際にキャッシュレス決済費用が手数料として取られ、これがSquareを使用するためのランニングコストになります。
そのためキャッシュレス決済手数料が他の決済サービス会社がより、0.01～0.3％高くなっていますが、正直誤差の範囲です。スモールスタートするお店にぴったりの機能がそろっていて、とても安いのでECサイトの構築や飲食店のQRコードを利用した注文の導入をとにかく安く抑えたいならおすすめです
キャッシュレス決済とPOSレジが一体型のコンパクトレジ
近年増えてきているのがこのタイプ。牛乳パックほどの端末にキャッシュレス決済とPOSレジを備えた一体型です。レジ機能はかなり簡易的ですが、コンパクトなので持ち運んでテーブルなどで会計ができたり、SIMを内蔵しているものは携帯電話のデータ通信で利用できるので、wifiが使えない環境や移動販売、屋外イベントの時に重宝するため人気です。
POSレジを備えたコンパクトサイズの一体型端末を提供しているのは現在スマレジ、square、steraの3社です。どれも人気の端末です。
コンパクトサイズレジについてはこちらの記事で詳しく書いています。
セルフレジなどの大型レジ
最近はセルフレジを扱うお店も増えてきましたよね。スーパーやコンビニ、医療現場や役所など様々な場所で見かけるようになりました。
こちらはタブレットレジとは違い対応できる会社が限られてきます。ビジコムやスマレジ、NECや富士通などが新規参入組の展開もありますが、昔ながらのPOSレジを提供している会社が多く並びます。
セルフレジにはお客さんが商品のスキャンまで行う完全セルフレジと、最後の会計処理だけをお客さんで行うセミセルフレジのタイプの二種類があります。また、松屋などで見かけるタッチパネル式の券売機なども登場しています。
セルフレジは導入コストが高いため体力があり、利用者の多い企業での導入が多くなっていますが、セミセルフはコストが比較的安いため導入する企業が増えています（それでも高いんですけどね）
コロナをきっかけに普及が進んだのが、自治体と医療現場。接触極力避けるために普及が進み、この流れは今も止まっておらず、セミセルフレジの導入が増えています。セミセルフレジのメリットは現金処理を自動で行うため、日々の清算も自動です。お釣りの私間違いのミスがとても低くなり、清算にとられる時間も極限まで少なくなります。
昔ながらのレジスター
POS機能がない昔ながらのレジスターもまだカシオなどで生産されています。レジスターはキャッシュドロアと一体型の場合が多く、別途現金を保管するための機器を購入する費用がいりません。初期コストはタブレット型のPOSレジを導入するよりも安く、またランニングコストが一切いりません。
ただ、税率の変更やインボイス制度への対応などの税制度の変更への対応は自分で対応しなければならず、最悪買いなおしになるので、長く使い続けられるかどうかというのは近年の税制変更の多さを見ていると疑問がありますが、安いのでその都度買い替えるというのも手だと思います