スマレジってどんなレジなのか。いまいちイメージできないですよね。なんだかすごいらしいけど、どこが?となってしまうほど、機能が豊富です。どこをみれば全体を把握できるのか。少し困ってしまいますよね。
一言でいうと、スマレジはレジ機能とデータ管理機能を合わせ持った、POSレジです。
最近流行りのタブレット型で、タブレット端末(iPad)にアプリをインストールして使用します。使用できる端末はiOSのみ。iPhoneにもインストール可能ですが、基本的にはiPadで動かします。

iPadのほかにレジキャッシャーとレシート印刷機器などの周辺機器を用意して使用するのが一般的です。
これまでのPOSレジの用にシステムを動かす専用の機器がいらないので、導入費用が非常に安いです。20万円弱で導入できるのが最大の魅力。とても安く、お店の形態に合わせてカスタムが用意なので、とても人気です。
コンパクトで、導入コストも従来のPOSレジよりずっと安くなりましたが、機能は従来のPOSレジの機能を超えています。インターネット空間を通して、様々な拡張機能と連携。
データを集めて分析するだけでなく、ECサイトと実店舗を連携して在庫の把握や、飲食店のオーダー管理、キャッシュレス決済との連携などなど、便利機能が目白押し。
2023年10月に始まるインボイス制度にも対応しているので、簡易適格請求書用のレシートも印刷できます。
なのに安い。さらに今はIT導入補助金を利用して、自己負担金を半分以下に抑えることもできちゃいます。ではスマレジがどんなお店に向いているか。見ていきましょう。
スマレジ利用の多い業態は?
スマレジを利用している業態は小売、飲食、アパレルの順に強くなっています。また、他のPOSレジにはあまりない、医療関係での導入も多くなっています。
一方、美容室やサロンでの利用はそれほど多くありません。もちろん利用できますが、美容室やサロンなどの美容関係のお店はホットペッパービューティーを導入している場合が多く、ホットペッパービューティーに掲載すると、使用できるSalonBOARDというPOSレジがあります。機能バリエーションはスマレジほど多くないものの、レジとしては十分働きます。また、簡単なデータ分析も可能です。
そのため、キャッシュレス決済との連携をしたい、複数店舗と連携して売上を管理したい、といった少し上位の機能を求めていないなら、SalonBOARDを試してみるといいかも。
小売で人気の理由
スマレジは小売り業界で特に人気です。人気の理由として、在庫管理機能が優れていることが挙げられます。無料でも拡張機能を通してある程度の在庫管理は可能で、もっと便利にしたいなら最上位のリテールビジネスプランを利用することで可能性はさらに広がります。
また、アプリマーケットなどの外部ソフト(有料も無料もあり)の拡張機能を使用することで、ECサイトと実店舗との在庫連携。注文後の在庫確保、入金の確認、発送処理の確認などなど複数のソフトを跨がなくても確認できるようになります。
連携できるECサイトはBASE、Shopify、Yahoo!ショッピング、楽天市場などなど多岐に渡ります。
アパレルで人気の理由
アパレルも小売りの一種です。商品数が多く、また季節ごとに商品が切り替わるので、在庫管理が大変です。スマレジの在庫管理機能ととても相性がいいです。加えて、スマレジにはアパレルの場で便利な機能がいくつかあります。
商品登録時にタグなどでグルーピングが可能で、春の商品、夏の商品、新作、といった分け方を自由に設定できます。あらかじめ設定しておくことでグループごとに値引き、セール価格への対応といった処理がしやすくなります。また、靴下3足1,000円といったまとめ販売価格への対応も可能です。
飲食で人気の理由
スマレジは飲食店での利用も多いです。人気の理由は連携できるキャッシュレス決済サービスが多いのと、フードビジネスプランや飲食店で使用できる拡張機能が多い点です。
例えばホールスタッフが利用するオーダー用のハンディ端末、テーブルごとに端末を置き、お客さんが自分でオーダーするセルフオーダーシステム。お客さんのスマホから遠隔で注文するシステムやUberなどの配達サービスとの連携。各種予約サイトとの予約連携や席順の発券機能などなど。飲食現場で使用できる拡張機能が多いです。
もちろん全てを利用する必要はなく、自分の店舗にあった機能だけ選んで拡張すればOK。
また、テーブルごとに端末を置くのは少し費用がかかる、、、便利だけど費用が、、、という場合はお客さんのスマホから注文をするシステムを導入するのもおすすめです。QRコードをスマホで読み込み、そこから専用のオーダー画面にとび、テーブルオーダーを可能にします。まだ普及が始まったばかりなので、お客さんへの説明は必要ですが、都内では見かけることが多くなりました。かなり便利な仕組みです。もちろんスマレジの拡張機能で使用可能です。
スマレジの強みは外部連携
上記でも何度か触れていますが、スマレジはとにかく拡張機能が多く、連携できる機能の数は業界では最多といっても過言ではありません。
スマレジが運営しているアプリマーケットにはスマレジを便利にするだけのためのアプリが100ほどあります。LINEを利用した会員証や順番待ち用の整理券発券アプリ。在庫管理をより便利にするアプリやECサイトと連携するアプリなどなど。便利な拡張アプリが多数あり、これは今も増え続けていて、スマレジが最先端でいられる理由でもあります。
また、すでに外部で有名になっているソフトとの連携も強いです。会計ソフトのマネーフォワードやfree、各種ECサイト、Uberや出前館などの配達会社。またAPIを通して会員証との連携が可能です。(例えば百貨店ごとのポイントカードや複数ブランド共通のポイントカード)
こうした各種連携ができるPOSレジは意外と少ないので、スマレジの強みです。
スマレジ5つのプラン
スマレジには5つのプランがあります。

無料プラン~15,400円の上位プランまであります。
無料プランではレジや分析機能が使用でき、1段階上がるプレミアではAPIを通じた連携や10万点の商品を登録できるようになります。
さらにもう一段階あげ、プレミアムプラスになると電話サポートが可能になり、サポート対象時間も増え夜遅くまで対応可能になります。フードビジネスは飲食店に特化、リテールビジネスでは在庫管理の幅が非常に大きくなります。
スマレジの無料プランで出来ること
スマレジのスタンダードプラン。無料プランでできることはレジ機能、分析、連携可能ソフトとの連携です。キャッシュレス決済などの連携はスタンダードプランでも使用可能です。
商品登録数は1,000点までと少ないですが、個人ブランドや小さな雑貨屋さんなど商品点数が多くないお店なら問題なく使用できます。使用年月があがり、登録数が増えてきたら過去のものを削除すればOK。
日毎の売上のグラフ化もみることができ、アプリマーケットのアプリの連携が利用できるので、無料とはいえかなり自由度が高くなっています。
スマレジに必要な周辺機器
スマレジはアプリが無料ですが、iPadなどの周辺機器は無料ではありません。初期費用について詳しくはこちらの記事でも。
スマレジを動かすのにiPadは絶対に必要ですが、そのほかにお金を保存するキャッシュドロア、レシート印刷機器、バーコードリーダーなどが必要になります。

これらを用意しようと思うと導入するものにもよりますが10〜20万ほど見ておくと安心です。
IT導入補助金の対象
スマレジはIT導入補助金の対象となっています。IT導入支援事業者として登録済みで、スマレジから購入した際に補助金をスマレジからサポートを受けることができます。
ただ、IT導入補助金は周辺機器などの購入費用も補助の対象ですが、対象となるのは「システム購入費に付随する費用」のため、無料プランは対象外。有料プランを購入する場合のみに補助金を利用できるので注意が必要です。補助金について詳しくはこちら
導入相談はオススメ
スマレジの利用はアカウント作成で出来ますが、周辺機器や拡張機能の選定、補助金利用などを踏まえると相談がオススメ。導入前の相談は検討時に、申し込む申し込まないにかかわらず、出来ます。
相談方法はショールームへの訪問、またはオンライン相談です。
どちらも事前申し込みが必要です。ショールームは大都市近郊にしかないので、利用しやすいのはオンライン相談です。仕事のちょっとした合間に利用できるのが便利ですよね。
導入時の相談でよくあるのは
- 周辺機器の種類や費用
- 拡張機能の導入方法
- 補助金の利用の仕方
- 初期費用
- 注文から導入までの期間
など、となっています。
オンライン相談は主にGoogleMeetなどの通話ツールを利用して行います。複数人での参加も可能なので、スタッフと一緒に参加が可能です。もちろん無料です。
レジ回りの周辺機器にも、半導体不足の煽りが起きているので、オンライン相談の際は注文から導入までの期間の確認をお忘れなく。機器が届くまでに1ヶ月かかる場合もあるので、できるだけ早めの相談がオススメです。

