3月の末から2025年度のIT導入補助金が始まります。今年も無事に予算がついて、利用を考えていた人はほっとしているのではないでしょうか。受付期間は夏の終わりごろまで。それほど長くないので、早めに申し込みをしましょう。
さて、表題のAirレジですが、IT導入補助金の対象外です。
IT導入補助金お得な制度なので、お得な分、使用するためには条件があります。Airレジのはその条件を満たしていないので、対象外となっています。主な条件は以下の3つ。
- 利用したいPOSレジが有料かつ、補助金利用の登録申請を終えている
- 利用する事業者(自分)が中小企業、または個人である
- 申請を一緒に行う認可事業者がいる
さて、Airレジは基本無料のレジのため①の有料POSレジという条件を満たしていません。なので、IT導入補助金の対象外となっています。
IT導入補助金が使えない…。それでも初期費用を抑えたい方にオススメなのが、AirレジとAirペイの同時導入です。実はAirペイは現在キャンペーン中で、iPadの無料提供を行っています。
iPadは安いものでも6万弱と高額です。この費用が浮くと、必要となるレジ回り周辺機器はキャッシャーやレシートプリンターなどだけになり、7万弱で一通りそろいます。つまり、初期費用が約7万円で済むことに。非常に安く初期費用が抑えられるので、Airレジを考えていて、初期費用を抑えたいならキャッシュレス決済のAirペイと同時導入がおすすめです。
Airペイは使用時のみ手数料がかかる仕組みとなっており、ランニングコストは0円。申し込みだけして、必要になったときに取り出してくる、といった使い方もできます。
POSレジでIT導入補助金を利用するには
- 利用したいPOSレジが有料かつ、補助金利用の登録申請を終えている
- 利用する事業者(自分)が中小企業、または個人である
- 申請を一緒に行う認可事業者がいる
さて、この3つの条件について詳しく説明知っていきます。
- 利用したいPOSレジが有料、ITツールが登録申請を終えているとは?
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上記でも簡単に触れましたが、第一前提として、IT導入補助金の利用には有料ソフトウェアを購入することが必要です。これが政府が補助金を出す条件となっているので、動かせません。
サブスク型の月額課金のソフトウェアは最大2年分が補助金の対象になります。
そのうえで、補助金事務局(政府に委託された機関)が認可したツールのみが対象で、基本的には日本の事業者が販売しているソフトウェアです。
- 利用する事業者(自分)が中小企業、または個人であるとは?
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IT導入補助金はITツールの普及が進む中で、設備投資をする体力がない事業者が社会においていかれないようにすることが目的の1つのため、大企業は利用できません。
具体的にはこんな基準
業種 資本金 従業員数 製造業・建設業・運輸業 3億円以下 300人以下 卸売業 1億円以下 100人以下 サービス業 5,000万円以下 100人以下 小売業 5,000万円以下 50人以下 ゴム製品製造業 3億円以下 900人以下 ソフトウェア業・
情報処理サービス業3億円以下 300人以下 旅館業 5,000万円以下 200人以下 その他の業種 3億円以下 300人以下 分類なのでわかりにくいですが、飲食店は旅館業、アパレルは小売業に分類されます。大企業と呼ばれる規模でなければ大体は利用の対象範囲内なので安心してください。さらに詳しい規定は補助金事務局のPDFでご確認ください。
個人事業主は大体対象ですが、開業から1年未満の事業主は対象外なので、お店の開店と同時に開業届を出す、といった方は対象外なので注意が必要です。
- 申請を一緒に行なってくれる認可事業者がいるとは?
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補助金申請は一人ではできず、補助金事務局から認可を受けているITベンダー・サービス事業者(だいたいPOSレジ販売事業者が認可を受けている)と一緒に行います。
このように一緒に書類を作り、申請を行っていく仕組みとなっています。ベンダー経由で申請を行うことが必須条件のため、勝手にITツールを購入して、1人で補助金申請を行う、ということはできないので気を付けてください。事務局への申請窓口はITベンダー・サービス事業者が請け負っています。
上記の3つ条件がクリアできていたら、OK。IT導入補助金を使用できます。
すでにITツール登録申請を終えていて、IT補助金の対象となっているPOSレジはいくつかありますが、有名どころでは「スマレジ」「STORES」「Uレジ」「パワクラ」「ユビレジ」「ワンレジ」「POS+」などがIT導入補助金の対象となっていて、販売事業者がITベンダー・サービス事業者の認可を受けています。
おすすめはスマレジ
これから新しくPOSレジの導入を考えている事業者の皆さんにおすすめしたいレジはスマレジです。IT補助金が使えて、申請サポートもばっちり。2年間の有料使用の後は無料プランへのダウングレードも可能です。
無料版では基本的なレジ機能をすべて使用することが出来、有料版ではECサイトの連携や複数店舗連携など、幅広い事業をカバーする実力があります。小規模~大規模事業者にオススメできるPOSレジです。
また、スマレジは早くからIT導入補助金に対応している事業者で、実績を積み上げています。2023年の採択率は96%と驚異の高さで、多くの人が利用する通常枠での採択実績は100%でした。
並走に近い形で申請を行ってくれるので、初めてでも安心です。2025年度は枠に拡充があり、個人事業主向けの補助金額が増えました。購入金額の5分の4。つまり80%OFFで購入することが出来ます。法人枠は75%OFFです。とてもお得な制度なので、少しでも悩んでいるなら相談がおすすめです。
補助金利用とAirレジはどっちが安い?
さて、AirレジではIT導入補助金が使用できないことはわかりました。では、IT導入補助金を利用してほかのレジを購入するのと、IT導入補助金を利用せずAirレジを購入するのではどちらが安いのでしょうか。
結論から言うと、初期費用はほぼ同額となります。

POSレジで必要となる初期費用は写真のようなレジ回りの周辺機器の購入費用になります。iPadが58,800円。そのほかの周辺機器はセット価格で66,500円です。合わせて、125,300円。この13万弱がAirレジを導入した場合の初期費用となります。
一方でスマレジの場合、IT導入補助金を利用するために2年分の有料プランを購入する必要があります。有料プランは75%OFFで5万円ほど。本来なら2年分21万円ほどかかる有料プランが5万で使用することが出来、これに周辺機器代も50%の補助が出ます。スマレジが推奨しているレジセットは20万円ほどなので、10万円が周辺機器購入費用となります。
周辺機器代の10万+POSレジの有料版の5万を合わせた15万円ほどが、スマレジでIT導入補助金を利用した場合の費用となっています。(スマレジが提供するモデルプランの場合)
13万円弱と15万円なので、少しだけAirレジの初期費用の方が安い計算になりますが、有料版のPOSレジ、サポートが受けられること考えると、スマレジのほうがお得に思えちゃいますね。
POSレジに必要な周辺機器とは
さて、あらためてPOSレジ周辺機器について詳しく見ていきましょう。
AirレジなどのPOSレジを使用するには、iPadとレジ回りの周辺機器(キャッシュドロア、レシートプリンター、バーコードリーダーなど)が必要です。

この周辺機器を作っているのはAirレジやスマレジなどのPOSレジ会社とは別なため、どのPOSレジを選んでも購入する機器は同じであることが多いです。
どうしても初期費用を抑えたい場合はレシートを発行しない、キャッシュドロアではなくコインケースで代用するといった方法も。その場合はiPadの購入費用(58,800円~)だけで利用できます。
ただ、Airレジの姉妹製品のAirペイを一緒に導入する場合は、Airレジの初期費用はとびっきり安くなります。というのも、Airペイは申し込みでiPadが無料提供されます。なので、購入するのはレジ回りセットのみとなり、7万円ほどに。とても安いので、初期費用をとにかく抑えたい!と考えている方にはAirレジとAirペイのセットがおすすめです。
スマレジとAirレジの違い
さて、AirレジはAirペイと同時導入すると初期費用が安くなることがわかりましたが、IT導入補助金を使えばそれほど金額が変わらないとなると、どちらを導入するのがいいのか。迷ってしまいますよね。そこでそれぞれのレジの特徴を簡単に説明します。
Airレジは個人店にオススメ
簡単に言うとAirレジは個人店などの小規模店におすすめです。さらに踏み込むと、特に飲食店と相性がいいレジです。
Airレジは有料プランがなく、永年無料で使用できます。そのため機能がとてもシンプルで、サポートも非常に簡素。電話でのサポートは受け付けていません。
トラブル時や困ったときの相談はメールまたはチャットのみ。また、複数店舗間での連携ができず、在庫管理に弱いといったデメリットがあります。
ですが、ランニングコストがかからないのがAirレジの最大の魅力です。ランニングコストをできるだけ抑えたい、少ない人数で回している、といったお店におすすめです。
Airレジはシンプルで使いやすいですが、事業規模が大きくなるにつれ不便な点があるの一方、機能はシンプルでUIがわかりやすいので、個人店や小規模のお店に人気です
スマレジは小規模~大規模まで
スマレジには無料プランから有料プランがあり、お店の規模に応じて使い方を変えていきます。無料プランではレジにかかわる基本機能がすべて使用でき、個人店などでは無料プランと無料で使用できる拡張機能を使用し、ランニングコストを0円で使用しているお店もあります。
スマレジは拡張機能が素晴らしく、有料プランに変更すると、例えば複数店舗でのデータ連携、ネットショップと実店舗間での在庫連携、UberEatsなどの外部ソフトとの連携や、テーブルオーダー、モバイルオーダーなど使用することができ、最初は無料プランでも事業規模の拡大に合わせて、有料プランに切り替えることも可能です。
また、有料プランで魅力的なのが電話サポートです。スマレジの無料プランはAirレジ同様にメールサポート(当日中の返信)のみですが、有料プランでは365日、土日も対応の電話サポートの利用が可能です。使い始めはトラブルが起きやすいもの。サポートがしっかりついていると安心ですよね。
スマレジは事業拡大を視野に入れている、ITツールに不安のある方、トラブル時にすぐに対応してもらい方、すでに2店舗以上展開済みのお店に特におすすめです。大手チェーンも利用しているツールです。
有料プランを購入する場合、IT導入補助金の利用が可能です。2年分と周辺機器購入費用に補助がでます。補助金を利用して、2年間有料プランを使用してみて、必要ないと感じたら無料プランにダウングレードすることも可能なので、スマレジの導入はIT導入補助金を利用し、初期費用を抑えるのがオススメです。
スマレジではIT導入補助金の申請のサポートも行っています。補助金の申請は手順がややこしく複雑なので、サポートがあると安心です。詳しく知りたい方は資料のダウンロードがオススメです。
また、オンライン相談で詳しいことを聞くことも可能です。
スマレジでは補助金申請をサポートも行っています。代理申請とはいきませんが、それに近い形のサポートが受けられるのでぜひ相談してみてください。