クックビズ株式会社 社長室マネージャー 中西由美子(なかにしゆみこ)

屋号または会社名
クックビズ株式会社
役職
社長室マネージャー
名前
中西由美子(なかにしゆみこ)
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どんなお仕事をしていますか?

最初に働き始めた会社は、知り合いからのご紹介で入社した”大手ヘルスケアカンパニー”の外資系メーカーでした。ドラッグストアなど50店舗を担当し卸商品の配置などチェックしながら、販促する仕事を約2年間務めたのちに、再び出産・子育ての期間入ることになり退職しました。

子育てが落ち着くタイミングで、再び外で働こうと思い職を探し、ハローワークで募集していて出会ったのがクックビズ株式会社です。13年前に入社したときは営業事務という名目でしたが、社員数は6名(営業とライターさん)くらいだったので、おおむね雑務全般やっていました。そのうち、某投資会社からの出資が決まり、上場を目指していくことになったんです。そのためには広報が必要なのではないかと社内で決まり、「じゃあ、中西さんやってみようか」ということでまずは一人で担当。ただ社員数もまだ多い時期ではなかったため、今までの業務(人事、事務、営業など)と兼任しながらのスタートです。無事に2017年に上場することになり、その頃からようやく広報専任と秘書業務のお仕事に取り組むことに。本当にいろんな仕事を経験してきましたが、そういえば今まで携わったことがないのはエンジニアですね笑。

余談ですが…
2020年4月にコロナ流行による緊急事態宣言が出されクックビズは、飲食関係の人事採用が主な事業であり動く見込みのない状況になったことで、すべての業務を半年間止めることが決定しました。従業員はお休みすることになる、時間ができる(できてしまった)、それをきっかけに副業NGが解禁され、もともとのつながりがあったスマレジ社の広報を業務委託として携わりました。その後、2023年12月、クックビズの子会社となった「きゅういち株式会社」取締役に就任するタイミングで、2024年1月でスマレジ社広報からは離れました。


そのような経験を経て、現在では2023年12月にきゅういち株式会社で取締役として仕事に向き合っています。
きゅういち株式会社とは…主にホタテを取り扱う北海道の水産加工業の会社です。

取締役といえど、経営企画などとにかく新しいことを企画して、動いて、形にしていくということがメインのお仕事で、ゼロイチで新規事業をやっているような感覚に近いですね。きゅういちには工場長や、工場で働く従業員さん、技能実習生など50名くらいいらっしゃいますが直下の部下はおりませんので、基本的には企画や運営はひとりで動くことが多く、ときどきクックビズの同じ部署の仲間に手伝ってもらったりとまぁまぁ奮闘しています。

オオサカンスペースとの出会いは?

オオサカンスペース代表の大崎さんと、クックビズ代表の藪ノがもともと知り合いだったこともあり、12年前にオオサカンスペースをオープンされた頃に、一緒にご挨拶に伺ったのが最初のきっかけだったと思います。そこで、「Chatwork社での広報経験のある大崎さんにいろいろと頼って」と代表からも言われて笑、大崎さんが当時、開催されていた「プレスリリースの添削」などをしてくれる、広報の家庭教師のような講座を1年くらい受けさせてもらいました。

その後、2020年にスマレジ社の広報として副業(業務委託)を始めたきっかけもあって、オオサカンスペースのメンバーに登録させていただきました。

個人でも活動されている広報のさまざまを教えてください

広報という仕事をしていく中で「こんな人を広報に採用しようと思うんだけど、どう?」とか「広報についていろいろと教えて欲しい」「広報について学ぶ場がないよ…」と言った相談を個別に受けることが多くなってきました。そんな話を大崎さん含め、広報の繋がりがある人たちにお話していくうちに「そろそろ広報勉強会を復活させませんか?」という流れになりました。
*「広報勉強会」とは…オオサカンスペース代表の大崎が主催していた勉強会&メディアとの交流会

それならと、関西の広報候補(人材)にとって学びの場となる機会を増やせたらと思いみんなで「テラスク」という広報ユニットを立ち上げました。不定期ですが、テラスク主催で「広報勉強会&メディア交流会」「広報講座」などを開催し、そこでできたつながりによって、広報兼任によって疲れ辞めてしまう人が少しでも減ればいいなとも思っています。
*テラスクについてはこちら

他には、もう少しロングスパン(半年間くらい)でじっくり広報について学べる講座があってもいいかもということで、別で「広報食堂」もほかの広報つながりの方たちと立ち上げています。2024年4月に再開させる予定です。


広報という仕事でいうと、インパクトのあった出来事があります。

弊社きゅういち株式会社のECサイトを2023年9月に立ち上げたのですが、そのきっかけとなったのは2023年8月に中国が「日本の海産物を輸入しない」という発表を出したことです。売上構成において大きな割合を占めていた、中国へのホタテ輸出がストップしてしまうのでそこを補填していく意味合いもありECサイト立ち上げを決めました。海外向けではなく、国内に向けてホタテを販売するという方向転換です。

”食べて応援”をテーマに、今まで広報で培ってきた知識を総動員させました。他会社をウォッチしつつ動きがなさそうと判断し、リリース日を決め、メディアにアプローチし、それらを1週間でいっきに進めたんです。そうすると新聞、雑誌、テレビに一斉に取り上げてもらうことができました。おかげさまで、リリースから約3ヶ月間で、4,400万円ほどのホタテをECで販売できたんです。その流れから、北海道から遠い、地方の飲食店からも「応援したい」との連絡をいただき、日本国内の飲食店へ卸しの仕事も動き始めることになりました。今では函館市の給食にも提供が始まったり、ふるさと納税にも登録させてもらっています。

これはとてもインパクトのある広報の力を感じた出来事です。

これからチャレンジしたいこと

きゅういちというホタテ販売の会社に携わるようになって、一次産業という日本社会の根幹というか水産業が抱える大きな課題を知る機会が増えてきたんです。例えば、年々上昇している水温がたった1〜2℃変化するだけでお魚や海洋生物が死んでしまう、このままだと日本水域に生息する生物は減っていき、獲れるものがいなくなるんだよというような、長年水産業を営む方達にとっては当たり前の課題などです。

その課題に対してできることって何かなと考えています。水産業のプロの方たちにはない、私たちがしてきた”商品をPR”"広める"という広報やマーケティングの力によって、消費者に届けて、それらの課題が少しでも解決できるように活動していきたいと思っています。

オオサカンスペースの魅力やおすすめポイント教えてください

きゅういちのホタテ販売について、オオサカン交流会でお話ししたところ、メンバーから「それならDairinの導入がいい!」と熱くお勧めいただき、そこからDairin導入へ進んだように、オオサカンスペースにいくと何かしらお仕事や遊びなど、繋がりができていくことはとてもおもしろいと思います。
Dairinとは…誰でも、簡単に、無料でWeb販売代理店制度を導入できるWebサービスです


とくにオオサカンスペースの大崎さんとは長いお付き合いになりますが、ずーっと「お母さん」でいてくれます。とにかく面倒見がいいので、行ってお会いするといつもホッとします。メンバーや大崎さんと旅行に一緒に行くこともあったりしますが、そんな時でも安心して楽しめることも魅力のひとつです。

大崎さんとここまで長い付き合いをさせていただくことになるとは、はじめに繋いだ藪ノも想像していなかったと思います笑