コレクティーボ株式会社代表取締役中江孝史（なかえたかし）

屋号または会社名: コレクティーボ株式会社
役職: 代表取締役
名前: 中江孝史（なかえたかし）
Facebook: takashi.nakae.3

どんなお仕事をしていますか？

以前はBEEHIVEというホステルを南船場で運営していました。低価格で旅人向きな宿泊施設です。

僕は昔、いろんな国にバックパックひとつで出かけるような旅人でした。ですので、いろんな国の人とコミュニケーションするのが好きで、ホテルとは違う交流が生まれるようなホステルの業態をしていました。

低価格な宿泊施設やゲストハウスは通常、2段ベッドや相部屋なのですが、BEEHIVEは家族や女性でも泊まれるように全部屋個室にして運営していました。

BEEHIVEを辞める決断をした理由のひとつ目は、運営が忙しく、成長していく子供と過ごす時間が少なかったこと。そして、宿泊ビル自体の修繕が必要な時期に差し掛かり、このまま続けるよりも一旦宿泊業は休憩しようと思ったことがふたつ目の理由です。

施設を売却したのち、現在（2024年8月）では賃貸不動産の運営を行っています。物件購入ののち改装を行い、一般的な賃貸、シェアハウス、宿泊施設、また、ウィークリーやマンスリーの短期賃貸として貸し出ししています。

ここ始める前は何をしてたの？

BEEHIVEを始める前は、メーカーの会社で経理していました。経理の仕事の合間に休みを取って、旅に出るという生活です。がっつりバックパッカーというのは学生時代がメイン、社会人になってからは、休みを見つけては数日間だけ旅に出るというスタイルになりましたね。

勤めていた会社で駐在として香港と深圳に行ってました。香港では3年間を過ごして、多国籍の国で、多くの外国人はとても香港に愛着をもっているんですね。そういった人たちを見ているうちに僕も香港に愛着を持つようになりました。

そんなふうに、僕も生まれ育った関西でほかの国の人がやってきて、関西のことを好きになってくれて、愛着から何かをしてくれる人が一人でも増えたらおもしろいなと思うようになったんです。その考えから、入り口として宿泊施設はおもしろいかなと、ゲストハウスの起業を考えるきっかけとなったのはそこです。

今一番頑張ってることとか、力入れてることとかあります？

ゲストハウス単体の運営だけだとなかなか厳しいところもあったので、リスク分散を考え6年くらい前から一般賃貸とシェアハウスも運営しています。物件を増やしていて、ちょいちょい売ったりしていますが、一般賃貸は90室ほど、シェアハウスは５棟作って、今は棟運営しています（2024年8月現在）。

今後は、大規模なシェアハウスを増やしたいと考えています。宿泊施設は短期の入れ替わりが多いですが、シェアハウスは長期滞在者が多く、横の繋がりができるのが魅力です。

最近しんどかったことある？

やっぱりコロナ禍になって半年間は予約全てがキャンセルになって売上がゼロに…それはめちゃくちゃしんどかったです。シェアハウスも海外の人ばかりだったので、みんな帰国することになって、全てに影響がありました。

コロナは長期化するも１年以内にゲストが戻ってきたのは、オオサカンスペースとコラボさせてもらい、サブスク×長期プランというようなワーケーションをからめたお客さんに合うようにプランを作りしたのが上手くハマったかもしれません。

これからやりたいなと思ってることある？

ここ数年では、今のシェアハウスとは別に大型や単身ファミリー混在みたいなものを作りたいんです。例えば子育てをみんなでやるみたいな。シングルマザー・ファザー、学生や家族、ノマドワーカーもいたり、いろんな人がごちゃ混ぜになっているようなシェアハウスで、そして僕たち家族もそこに住みたいなと。

シェアハウスの認知度がまだまだ東京に比べると低く、シェアハウスといったら安かろう悪かろうという認識の方も多いと思いますが、2024年の４月からノマドビザも発行されましたし、働く人がより流動的になってくるのを期待して、質の高いシェアハウス（他の国はコリビングとも言ったりしますが）を増やしていきたいですね。

こういうスキルや人を求めている！

いま１人でやっていて、前職で経理財務だったので、お金周りは苦手ではないのですが、広報やブランディングといった認知拡大についての経験が全くないので、その辺りに強い方がいたら教えて欲しいなって思います。

オオサカンにきたきっかけって？

以前のホステルが本社も兼ねていて、作業系の仕事をしてたんですけど、お客さんが増えてきている中で、僕がここでパチパチ仕事してるのがあんまり良くないなと感じ始めました。そこでコワーキングとか探し始めて、ただ仕事だけして帰ってくるのはおもしろくないなと、横のつながり活発に見えたオオサカンがあって、それがきっかけです。

自然発生的に飲み会での交流がすごく多くて、それは最初すごく新鮮だったし、とてもよかったです。僕はITがすごく弱いので、そういった相談をさせてもらったりとか、仕事のこともあれば、趣味の話とかいろいろ話させてもらってます。