オオサカンスペースのメンバー同士で時折企画する
「ビジネス合宿」について報道ランナー(カンテレ)で
「異業種ビジネス合宿その成果とは」として紹介いただきました。
異業種ビジネス合宿 意外な成果
![](https://www.ktv.jp/content/ktv/runner/backnumber/20170807/jcr:content/sev_article/image.img.jpg/1503990174149.jpg)
一緒に遊びに来ているように見えるこの集団。
実は会社はバラバラなうえ、中には初対面の人たちもいます。
これは、それぞれの課題を解決するために異業種が集まった「ビジネス合宿」です。
会社員の森村優香さん(26)。
初めてこの合宿に参加しました。
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森村さんの勤める「akippa(アキッパ)」は”あきっぱなし”の個人の駐車場や月極駐車場などを、
スマートフォンのアプリを通して、低価格で利用できるシェアサービスを提供しています。
サービスを開始して4年目。
より多くの人に知ってもらうのが広報担当の森村さんの仕事です。
【森村さん】
「いつもやることとか全部一人で考えてやったりするので、
こういう場でアドバイスを頂けたらと思うので、よろしくお願いします」
![](https://www.ktv.jp/content/ktv/runner/backnumber/20170807/jcr:content/sev_article/image_457889358.img.jpg/1503990193825.jpg)
このビジネス合宿は普段の仕事場から離れ、
日常とは違う環境で仕事をすることで、生産性を高めるようと2年前から始まりました。
合宿所は運営会社の社長の実家を改装し、パソコンで仕事ができるようにWi―Fi環境も整備されています。
8人で宿泊した場合、1泊2日の素泊まりで、一人4000円程度。
年間およそ30件の利用があるということです。
【運営会社Kaeru社長・大崎弘子さん】
「(仕事が)進むんですよ。合宿って行ったら。
だからいける施設があったらいいなと思って作ったって感じですね」
参加した人からも…
【参加者】
「久しぶりに連絡した人から仕事の話がきました。
日ごろおろそかにしていたことをちゃんとすると、仕事って回るんだなって思います」
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補聴器の販売を行う中村雅仁さん(42)。
ネガティブな印象をもたれがちの補聴器のイメージを変える方法はないかと、日々模索しています。
この日は、インターネットを通じて利用者のサポートができないかと、オンラインの英会話教室を行っている参加者に話を聞きます。
【参加者】
「リアルタイムじゃないけど英語の練習をできるように」
【中村さん】
「顧客とリンク先を共有している?」
【参加者】
「IDを共有しています」
【中村さん】
「誰でも見られる?」
【参加者】
「誰でもは見られないです,マンツーマンなんで僕と受講生だけ」
参加者はそれぞれの仕事をしながら、日頃聞けない悩みなども気軽に相談します。
ここでは、仕事の合間に仮眠をとるのも、夕日を鑑賞するのも個人の自由。
日常にはない仕事の形です。
「不安よりも未知との遭遇というか」
一日を通して参加者と打ち解けた森村さん。
この日の仕事の成果は、ほどほど…だったようです。
翌日―。
実はこの合宿、仕事の効率化だけではなく、もう一つの狙いがあるんです。
ざっくばらんな話からその場面が生まれました。
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【森村さん】
「駐車場なんで(お酒と)相性悪いです」
「違う。(車を)止めて帰ろうとか」
「お酒飲んでしまった。どこに止めて帰ろう。じゃあアキッパでとか!」
「遠いところにアキッパでとめて、バスで(飲食店)まわるとか」
【森村さん】
「飲食店も利用者が増える?」
【参加者】
「飲食店とは親和性が高い。酒飲んでくれるんだもん」
【森村さん】
「相性悪そうで、いいですよね」
【参加者】
「ここで飲んだらアキッパ何%引きとかね」
【森村さん】
「そういう発想がなかったので、びっくりしました」
さらに、中村さんが思いつかなかった補聴器のイメージを変えるようなアイデアも周りから出てきます。
「補聴器をスマホのような電子機器と捉えたらいい」というのです。
【参加者】
「(利用者は)ハンデよりも、常に着けていることでハンデよりもプラスの喜びがある。
常に身に着けている電子機器になるんですよね。音声以外にも体温とか測れるものを測ったらいいし」
【森村さん】
「耳で脈とか測れたらもしも脈が途絶えた時とか」
![](https://www.ktv.jp/content/ktv/runner/backnumber/20170807/jcr:content/sev_article/image_1916517101.img.jpg/1503990227377.jpg)
飛び出たのは、補聴器に他の機能を加え、パソコンやスマホとつなげて
さらなる利便性をもたせようというアイデアでした。
【中村さん】
「最終的にはビジュアル的な補足ができたら、いうことない。
【参加者】
「聞いたものを全部音声認識してスマホでテキスト(文字)で見えるとか技術的に可能ですよ、作りましょうよ」
【中村さん】
「それあると喜ばれる。どうしても業界長くなると同じ視点でばかり見てしまう、
それでこうやって限界だけ感じるとかになるんだけど、ポンって言われるとできそうかなと」
異業種が集まったからこそ生まれた”化学反応”、新しい発想でした。
後日―
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中村さん、さっそく合宿で得たアイデアをメーカーの担当者に提案しました。
【中村さん】
「言葉を文字化するとか話すスピードを緩めることができたらおもしろいんじゃないかなと」
【メーカー担当者】
「今補聴器と携帯電話とかはブルートゥースで接続されているので、スマホに文字化する部分を作っていけば大いに可能だと思う」
【中村さん】
「もっともっと補聴器は楽しみながら、前向きにつけてもらえる商品ではないかと言ってみて思いました」
アキッパの森村さんも、合宿の”土産”を社長にプレゼンします。
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【森村さん】
「私が合宿で得た気づきがお酒と駐車場はマッチするということです。
逆にお酒を飲みたい人という新たなニーズが獲得できる、あと飲酒運転の抑制にもつながる」
【アキッパ・金谷元気社長】
「基本的には素晴らしいと思う。飲食店のメリットの創出とどうやってそれを実現するか。
実際僕たちは飲食×車は絶対ダメだと言う前提で考え方が凝り固まっていた、
そこでそういうニーズがあるよというのを森村がもらってきたのはすごく価値があるし前向きに検討したい」
【森村さん】
「多くの人に意見を聞けば聞くほどいい考えが浮かぶと思うので、
もっと練って一番最善な行動がとれればと思う」
日常から少し離れることで生まれてくる新しい発想。
今後、このような柔軟な仕事の形が求められていくのではないでしょうか。