2012年1月にオープンしたオオサカンスペースは、来月5周年を迎えます。
5周年を記念イベントとして、オオサカンEXPOを開催しますのでぜひお立ち寄りください。
この記事は、コワーキングスペース運営者限定アドベントカレンダー Advent Calendar 2016に参加して書いています。まずは、過去6回のアドベントカレンダーを振り返ってみたいと思います。 オオサカンスペースをオープンする前、2011年のアドベントカレンダーには、下記のようなことを書いていました。
メッチャお盛んなコワーキングスペース作ります! オオサカンスペースでやりたいこと! ビジネスの枠を超えていつも集っている仲間たちと一緒に仕事をしてとても楽しかった経験があります。すでに信頼関係があり、お互いの立場を尊重しながら成り立つビジネスは、最高の結果を生み出しました。 これからは、オオサカンスペースで出会って、お互い自分の仕事をしながら相手の名前がわかり、好きな事がわかり、どんな人かわかり、少しずつ関係が育まれていくでしょう。 毎日のように、イベントがあり連日人の出入りが絶えません。時には、たこ焼きを焼いたり、クレープを焼いたり、話し、笑い、ぶつかり、そして何かが生まれます。行けば楽しい、元気なとき、元気じゃないとき、ふらっと行きたくなるそんなスペースです。 打ち合わせの合間に、会社帰りに、ビジョンを考えに、事務作業をしに…、人によって利用スタイルは様々ですが、楽しいこと笑顔が大好きな人達がたくさん集まります。 カフェで仕事をしていても、自宅で仕事をしていても、そんな仲間はきっとできないと思っています。
- 好きなことがやりたくて独立したけど、ひとりじゃ好きなことができないなと感じている方
- 会社に勤めているけど、やりたいことがいっぱい、夢いっぱいの方
- ひとりで仕事をするのは、なんだかさみしいなと感じている方
- 子供が大きくなってきて、自宅ではなかなか集中できない方
- カフェで店員さんに、気を使って仕事をしている方
- 将来や未来について考えるための時間がほしいなと感じている方
- 今から起業するぞ、起業したぞという方
色々な方が、集ってメッチャお盛んなスペースになります!!
5年経ったいま読んでも、気持ちはなにひとつ変わっていません。 (クレープだけは焼いてない気がするけど。)
コワーキングスペースは儲かるのか?
2013年には、コワーキングスペースは儲かるのか?なんでやってるの? をテーマに書いていました。
約3ヶ月で、売上が人件費を除いた経費を上回り、オープン後7ヶ月で償却前の営業利益が黒字になった
2015年度(第5期)の売上高は、3,404万円、この頃の約2倍になりました。
誰かのためにオオサカンスペースを作ったのではなく、わたしはオオサカンスペースが欲しかった
と力説しています。ここをいくら力説しても、ほとんど理解してもらえません。 21人のメンバーインタビューを実施し、88人のメンバー紹介ページを公開したのもこの頃でした。
すでにコミュニティができあがってそうで入りにくい
2014年には、「すでにコミュニティができあがってそうで入りにくい」という声を受けどうやってなじみやすくするか工夫を書いています。
挨拶をする、誘い合わせてランチに行く、週に1回の味噌汁の日、イベント、持ち寄り部、たこ焼きパーティ、海外や国内の視察、部活など
人をつなぐだけではなく、つながりを深める(*1)意識が強くなったのもこのころです。 「前に話したことがあるけど名前などが思い出せないから声かけにくい問題」をシステムで解決するメンバー専用システム、エリアわけによる自然な交流についてもはじめて公表しました。
コワーキング運営者の日常ってこんな感じかな?
2015年は、コワーキングスペース運営のお仕事について書いています。 コワーキング運営者の日常ってこんな感じかな? メンバーさんとどうやって交流しているのか、スペース内の改善、広報、キャンペーンの企画、事務、システム改善、ホームページ運営、広告戦略などについて書いています。
でも、コワーキングスペース運営者のお仕事はもっと多くて、全然書き切れていません。
お問い合わせ対応やビジター受付はスタッフにお任せできることが増えてきました。プロジェクトの増加に伴い月末処理がドンドン複雑で大変になってきたのが来年の課題。
来年には解決できず、この頃よりひどくなっています。2017年の課題として持ち越しそうです。 (現在エンジニアを募集して、なんとか着手しようとしています)
床の張り替え工事&畳みユニット導入
2016年の目玉は、床の張り替え工事です。 2012年1月から4年半、ついに床をフロアカーペットに変えました。 カーペットがなくなり、すべて拭き掃除ができる床になったことで、 入口入ってすぐ目に入る場所から、冷蔵庫やカフェコーナーがなくなり スッキリ広々した印象に、光が今までより多く入るようになり、明るくなりました。 外向きの席が増えて、木々が風にゆられる様子を眺めながら仕事ができるように。 やっぱり日本人は畳でしょう!ということで畳みユニットを購入。
畳ユニットに、「カグスベール」をつけたことで家具の移動がスイスイと、とっても楽になりました。カグスベール、いいね! テレビ周りの壁紙も白に変わり周囲が明るくなりました。テレビの横にパーティーションを設置、パーティーションの裏に電話やオンライン会議向きの「ぼっち席」を新設。
コワーキングでも会議室でもない「シェアリビングルーム『オオサカンリビングルーム』」完成
コワーキングだけど、チームでちょっと今日だけ作業する、そんなときに便利な「シェアリビングルーム」(会議室ともちょっと違う)が完成。
テーブルとソファがある、とっても明るい20畳のシェアリビングルームです。自宅のようにくつろぎながら、ひとりで閉じこもったり、チームで集中して作業したりできます。納期・締切間近のチーム作業、まだ人には言えないプロジェクトの共同作業、会社が終わってから活動するスタートアップチームの作業場、プレゼンテーションルームや小さなイベントスペースとして活用します。
Wi-Fiや電源はもちろん、ソファ、ソファーサイドテーブル、テーブル、椅子(8脚)、ヨギボーマックス、ホワイトボード、大型モニタなどを備えています。
現在は、ゲストルームや社内の会議、8人程度のイベントスペースとして利用されています。(あっという間に、モニタが4台あるスペースになりました。)
医師による健康相談メンターチャットが新設
医師とエンジニアの交流会や医療ハッカソンなどを通じて、オオサカンスペースへのドクターの出入りが増えました。その結果、「健康相談メンターチャット」が新設。
(質問)涼しくなってきてそろそろインフルエンザが流行る時期だと思います。以前から気になっていたんですが、インフルエンザワクチンは効果があるのでしょうか。
というのも「インフルエンザワクチンは実は効果がない」という話を耳にしました。
しかし書籍にもインフルエンザワクチンを推奨しているものもあります。
・新型以外のインフルエンザを予防できる
・予防はできないかもしれないが症状を抑えることができる
・そもそも効果はなく気休めにしかならない
インターネットや書籍でもいろんな情報が飛び回っていて何を信用したら良いのかわからない状況です。インフルエンザワクチンを受けたほうが良いのか、受ける意味はないのか、良ければ教えてください
(植田大樹医師)
連絡ありがとうございます。良い質問ですね。皆さん気になっているところではないでしょうか。インフルエンザワクチンを打つべきかどうかは「人による」というのが答えですね。どこよりも新しくて正しい情報をこじんまり発信しましょう。予防は私の専門分野の1つです。
以下の情報を元に皆さんの個々の事例に合わせて判断して下さい。
まず、一番大事なデータは、「インフルエンザワクチンをうつことでそのシーズンのインフルエンザの発症のリスクを0.38倍にできる。」ことでしょうね。単純に言えば、これが魅力的だと感じられる方はうつべきです。
そして、「インフルにかかる人は国内で1年に約1500万人。直接的及び間接的にインフルエンザの流行によって生じた死亡は日本で年間約1万人。」そのため、一度もインフルエンザウイルスに暴露されない人はいないといっても過言ではありません。なので、人と出会うことが多い人は何度も何度もインフルエンザに暴露されます。実は無症状のインフルエンザもおおいので、無自覚のうちに他の人にインフルエンザを運んでいくリスクがあります。
では、次はインフルエンザウイルスに対して科学的な根拠を持って批判をしてみましょう。
・インフルエンザワクチンは確かに発症のリスクを0.38倍にするが、1年モノである。普通に「ワクチン」といえば、つまり子供の頃にみなさんが打ってきたものは、発症のリスクをほぼ0にするかつ一生モノの免疫がつくものです。そのことから考えると、ワクチン界からすればインフルエンザワクチンの効果は限定的と言える。
→これはインフルエンザの変異しやすい性質と人間の免疫機序が関係しています。
・インフルエンザのワクチンは現在4つのインフルエンザを予測して作られる。つまり、あくまで予測であり外れることもある。ワクチン株が流行に一致していれば70-90%の予防率となるが, 一致していなければ0-50%の予防率のみである。
→インフルエンザ屋さんにがんばって当ててもらいましょう。
まだまだありますが、これくらいがミニマムの知識でしょうか。このあたりの情報を元にみなさん自身で自分に必要そうかどうかを考えてみてください。
最後に少しだけトリビアを。
・米国で2003年から鼻に塗るワクチンが既に用いられており、注射によるワクチンと同等かそれ以上の効果があることが証明されました。もうすぐ日本でも鼻に塗るワクチンが正式に採用されるでしょう。
・家族の発症後、手洗いとマスクで感染リスクが半減される可能性が示唆されています。みなさん、発症者が出た場合は手洗いとマスクを徹底しましょうね。
(ほかの医師からの補足)
ワクチンは私の専門に比較的馴染みがあるのですが,特に
・妊婦あるいはその夫や同居者
・呼吸器疾患持ちあるいはその同居者
・循環器疾患持ちあるいはその同居者
・お年寄りあるいはその同居者
・何らかの免疫不全(糖尿病・血液透析・HIV)持ちの同居者 ※HIVの方は接種可能か主治医とご相談ください.
・お注射好きなひと
には基本的に接種を推奨します。
インフルエンザで死にうるヒトは大半が上記のような疾患持ちで,その人々は予防効果が直接死亡率の低下につながります.(かかる,かからないは別として)
また,それらの方の身近にいる家族や同居人が免疫を持つことで,本人を守ることができます.これを集団免疫を言ったりするのですが,風疹ワクチンが男性にも勧められるのと同様に自分だけでなく身近な人も守れるのがあまり強調されないワクチンの効能です.
今年のは結構腫れますが,当てはまる方は前向きにご検討ください.
なんてマニアックな会話!メンターチャット内で終わらせておくのが惜しいという声がメンバーから聞こえてきています。
スタッフが3人体制の時間が増えました
オオサカン運営の実務は、ほとんど草野(エリー)を中心としたスタッフに任せることができています。
スタッフに多くの仕事を任せられるようになり、スタッフ3人体制の時間もあるほどになりました。
わたしの仕事をひきとった草野も大変になってきたので高浪(あっぴー)に日々のサポートメールの一切をお任せするように。
エリーの手があいたことで、オオサカンの体制や改善、その他の事業の相談ができるようにと好循環になっています。
オオサカンの運営実務に関わる時間が減ったことで、メンバーさんと話す時間が増え、事業や状況をおしえてもらい、興味関心が近い人を紹介したり、クローズドの勉強会を開催することができています。
私自身もメンバーとの協業がやりやすくなりました。
イベントを通じてコミュニティを作る
年間100回以上のイベントを5年以上、開催し続けてきました。
- 参加者に有益な時間を提供できて、満足度が高いイベントが開催したい。
主催者がしんどくない、イベントが継続しやすい仕組みにしたい。
イベントの開催を通じて、仕事で協業できるような関係を作りたい。
そんなことを考えながら、ずっと改善し続けてきました。
共通のテーマに興味がある人に向けて定期的にイベントを企画し、同じ会場でそのまま懇親会を開く「広報勉強会&メディア交流会」がその答えのひとつです。テキストにすると「え?それだけ?」という感じですが、約1年間実践し、成果が見えてきました。
新たに「UI/UX」「法律」の分野で同じ形式のイベントを11月から開催しはじめました。
【無料法律勉強会】スタートアップ・ベンチャーが押さえておくべき法律基礎
【無料】スタートアップ・ベンチャーが押さえておくべきUI/UX基礎
無料!《広報勉強会&メディア交流会》大阪開催「メディアリストを作るコツ」
毎回50人〜80人くらいが集う勉強会になり、イベントを通じてコミュニティが育っているのを感じます。
オオサカンEXPOを開催するで!
毎年、オオサカンスペースの周年はたこ焼きパーティでお祝いしていたのですが、今年は文化祭のようにオオサカンスペースのメンバーにどんな人がいて、どんなスキルを持っているのか、どんなサービスを運営しているのか、発表してみたい!と思いました。そこで、オオサカンEXPOの実行委員をボランティアで構成、ブース出展も発表もオオサカンメンバーが関わるものに限定しました。今まで見たことないようなイベントです。
オオサカンスペースのある「大雅ビル」10F、8F、5F、3Fの4フロアを使って開催します。
【A】11:00:オープニングセッション@10F(オオサカンスペース)
【B】13:00:フリーランスぶっちゃけパネルディスカッション@5F
【C】15:00:ピッチ!おもしろいサービス大集合@5F
3Fではメンバーが運営するサービスの展示と、デザイナー・エンジニア・ライターなどフリーランスの方々の「スキルブース」を設置、11月末時点で25のブースが決まっています。
各種プログラムの間には、運営者が展示ブースに戻りますので、展示やポートフォリオを見ながら話し、交流し、情報交換はもちろん、協業つながる場を作りたいと思っています。
基調講演(【C】内)では、オオサカンスペースをオープン時からご利用いただいておりますあきっぱの金谷社長に「オオサカンスペースで、営業会社からインターネット企業に転換したakippa」というテーマでお話いただきます。
オープニングセッション以外は、オオサカンスペースは自由に使えるように開放、全階を利用してのリアル謎解きゲームもあります。
- なんだかおもしろそう!
- 一緒に仕事ができるクリエイターと出会いたい
- オオサカンにどんな人がいるのか知りたい
- 将来起業したい、フリーランスになりたい
- コワーキングスペースがどんなところか興味がある
- 異業種のいろんな情報を知りたい
と思っていただける方には、ぜひ見に来ていただきたいです。
オオサカンEXPO解説動画
オオサカンEXPO詳細ページ https://www.osakan-space.com/osakanexpo
過去のコワーキングスペースアドベントカレンダーまとめ
大崎弘子 *2012年以外は毎年書いていたようです。
2015年 コワーキング運営者の日常ってこんな感じかな? – osakin
http://osak.in/diary/698
2014年 「すでにコミュニティができあがってそうで入りにくい」に対する涙ぐましい工夫を一気にご紹介
https://www.osakan-space.com/blog/6201
2013年 コワーキングスペースは儲かるのか?なんでやってるの? – osakin
http://osak.in/web/298
2011年 メッチャお盛んなコワーキングスペース作ります!
https://www2.osakan-space.com/cowjpadv2011.php
草野絵理(エリー)
2015年 オオサカンスペースで働いてみて
https://www.osakan-space.com/blog/9498
2016年 月額メンバー中心のコワーキングスペースのよいとこ
https://www.osakan-space.com/blog/10806
この記事は、コワーキングスペース運営者限定アドベントカレンダー Advent Calendar 2016に参加して書いています。昨日は、「運営者目線:コワーキングスペースでの嬉しい出来事」でした。明日は「サードプレイスとセカンドプレイスの間で」がテーマだそうです。