Oasisに乗り換えました!Remo運営者視点でのレビュー:イベントやコワーキングで活用する際の注意点や運用の工夫を共有、試用期間使い倒して950ドルのプランを契約(2021/9/29更新)

2023年8月22日 Remoを解約し、Oasisに乗り換え

緊急事態宣言の最中、2020年4月から3年半に渡り利用していたRemoを解約し、国産のOasis(オアシス)に乗り換えました。みんコワ及びatusは、エクステンシブル社が運営するOasisに完全移行しました。

株式会社 Kaeru 代表の大崎弘子です。バーチャルオオサカンとしてRemoを使いはじめて、その後コワーキングスペースが共同で運営する「みんなでバーチャルコワーキング」に進化、試用期間中Remoを使い倒しまくって、4/22(水)ついにバーチャルコワーキングとして950ドルのプランの契約に至りました。

勝手に、日本でRemoに一番詳しいオンナを名乗ってますが、もっと詳しい人がいたらスイマセン。

Remo新プランまもなく!

新しいプランが2021年10月2日に発表されるようです。「単発利用プラン」年次イベントなど、一回きりのイベントや、まずは一回ためしてみたいという方向けのプランが新設できるようです。詳細はFAQページをご覧ください。

運用の知見がたまってきた(?)ので、Remo Conference(リモ カンファレンス)を使って、イベントやコワーキングスペースを運営したい人向けに注意点や運用の工夫、感じていることをまとめてみました。

これからも追記していこうと思ってます。2020年6月のアップデートで変わった機能もまとめておきました!(こちら

ちなみに、2020/04/21現在日本でのアカウント発行数約6,000だそうです。少しずつ、利用者増えてるのかな。

Remoをまずは試してみる

このページの情報が役に立ったらこちらのアフィリエイトリンクからまずは試用してみてもらえるとアカウントが増えていく様子が見えて更新の励みになります。また、Remoが気に入ったらRemoをアフィリエイトすることもできますよ。Conferenceは、月50、150、400、950ドルのプランがあります(Remo Conferenceの価格表はこちら)。試用期間中は、以前は950ドルのプラン内容だったのですが、2020/04/20以降は、イベント時間が2時間、同時開催イベントが2イベントに制限されたようです。

Remoは、機能的にはZoom(ズーム)などと同じようにオンラインでビデオ通話ができるサービスです。(ビデオ会議であってますか?ビデオツール?Web会議?オンラインミーティング?いろんな言い方がありますね…)

Remoは、リモ?レモ?どっち?

Remoは「レモ」派と「リモ」派がいます。リモートのリモだろうと思っていたのですが、日本ではレモと呼ぶ人が多くて、一時期公式サイトのカタカナ表記も「レモ」になっちゃって残念(2020/08/10)…と思っていたら、なんと!公式に「リモ」だそうです、公式サイトのカタカナも「リモ」になってます。みなさん!「Remoはリモ」です「リモ」なのです、リモートの「リモ」です、嬉しい。(2021/12/22追記/千綿 開道(Kaido Chiwata )さんからも直接お伺いしました。)

Remoの最大の特徴は、参加者が自由に席を移動できること。今までなかった新しいユーザー体験であり、Remoの一番おもしろいところです。新しい感覚のUIとUXが、人を魅了しています。

バーチャルコワーキングで利用しているRemo

Remoにログインするとテーブルが15個(3×5列)、ソファが4個(左右2個ずつ)あります。各テーブルに最大6人まで座れて、同じ席に座っている人とだけビデオ通話ができます。他の席で何を話しているかはわかりません。

Remo Conferenceとのサービス名の通りカンファレンスを想定して作られていて、プレゼン機能を使ってイベントに参加している全員に向けて基調講演やセミナーを行ったあとに、席にわかれてディスカッションしたり、懇親会を開催したり、とリアルなイベントに近い運用ができます。

Remoには、Virtual Officeプランもあります

このサイトでは、Remo Conferenceについて解説していますが、社内やコワーキングスペース内で利用する場合、Remo Virtual Officeのほうが、向いているシーンが多いかも知れません。ただ、料金が、2020/04/20から急遽変わりました。ひとり10ドルビデオ通話無制限から、1人月20ドル1日2時間までのビデオ通話に変わったので以前から検討していた方はプランの変更にご注意ください。(価Remo Virtual Officeの価格表はこちら

リアルなイベントは知識を得るだけではなく、同じテーマに興味のある人との出会いと交流という側面がありました。オンラインになってから、知見の共有はできても、集まった人とディスカッションや雑談をして新しい人と知り合ったり、関係を深めることはなかなか難しいと感じいますよね。

Remoを使うと、プレゼンテーション機能をつかって特定のテーマでセミナー形式のイベントを開催したあとに、テーマを決めて少人数でトークセッションができます。懇親会のように、参加者が自分で興味のあるテーブルに移動して、好きな人と話すこともできるんです。

また、コワーキングスペースのように開放しておいて、「あ、誰々さんがいる、ちょっと話してこよう」という使い方もできます。バーチャルコワーキングをやってきましたが、衆人環境ってすごい力があると思ってます。 バーチャルコワーキングについては公式サイトをご覧ください

Remoいいやん!となるのですが、導入のネックになるのは価格と不安定さです。

Remoの良さを発揮して使おうとすると月に950ドルかかります。400ドルのプランはギリギリイベントで使えそうですが、50ドルや150ドルではほとんどのケースでイベントの実施は難しそうです

また、新しいサービスなので不具合も多く、新機能のリリースの際に告知がないので、イベントと新機能のリリースが重なると大惨事です。特に、アメリカのサービスなので、時差の関係で向こうは深夜でもシステムリリースが日本のビジネスアワーにモロかぶりするのが、なんとももう、どうしたらいいのか。

さらに、メンテナンス連絡は一切ないのでいつ行われるかまったく予想ができない。料金プランが急に変わったり、追加されることもあり、その点でも不安は残ります。でも、新しいサービスってそんなもんですよね!ひゃーとか、ぎゃーとか言いながら、自分たちが適応するのが一番!

また、イベントは複数社で共催するケースも多いと思います。その場合、権限譲渡が必要になるのですが、この仕様がかなり癖があり、運用するときに注意が必要です。詳細は後日追記しますね。

Remoで参加者ができること

  • ビデオ通話
  • チャット
  • ホワイトボード
  • 画面共有(共有のみで、Zoomのように遠隔操作はできない)

Remoの管理者ができること

  • 公開イベントの作成(プライベートイベント機能が4/20(月)に追加されました)
  • プライベートイベントの作成と参加者招待(パスワードを教えるとか限定公開URLを教えるとかではなく、管理画面からメールアドレスで招待する必要があります)
  • 参加者へのプレゼンテーション →プレゼンテーションがはじまると各テーブルでの会話はできなくなる
  • アナウンス →全員の画面にポップアップされる
  • 参加者のリムーブ →一時的に消す、ログアウト漏れなどの対処の際に使う
  • 参加者のブロック →再度参加できない、管理画面から解除可能
  • 全員ミュート →急に増えた、たぶん4/23(木)に追加された
  • 参加者の累計人数と参加者リストの取得 →同意取ってないと思うので問題ある気がしてる

ビデオ通話機能

特筆することもなく、ビデオ機能です。自社開発じゃなく、どこかのサービスを利用してる感じがしています。音の質はZoomのほうがいいと思います。

ビデオ通話は、サービスを利用するにしても、自社で開発するにしても運用コストがとても高いと聞いていますので、最近の料金変更は、利用者が増えたことによる負荷のためだと思います。

アイコンに、カメラやマイクのちっちゃいマークがついている人がONになっていますが、まれにONになっている人のテーブルに行っても、オフの時もあります。

カメラもビデオもオフの状態でテーブルに入っていると、「会話が聞けるだけ」の状態ができます。通常のイベントでは問題ないのですが、バーチャルコワーキングだとどこの誰かもわからない人が会話だけ聞いているって怖いので、ビデオは原則ONというローカルルールで運用しています

時代って変わったなぁ

インターネット上のビデオ通話でこんなに顔を出してくれる人が増えたことに時代の流れを感じます。ビデオ通話ってすごい前からあるけど、みんな顔出さなかったもんなぁ。

顔を出したくない場合、Snap Cameraなどで気軽に変身できるので、すごい世の中ですね。ただ、Snap Cameraで必要以上に変身すると、結局表情が見えないので仲良くなりにくい側面がありそうです。

コロナのある時代において、オンラインコミュニケーションって大事だなぁと思います。「わたしはそういうのは…」って言う人ももちろんいるけど、リアルもオンラインもどちらもできるのが理想だよねぇ。

パソコンが出来た時代に苦手って言い続けてて、あとで苦労した。インターネットが生まれた時代はワクワクできたから今があると思う。今回も時代の変化にわたしはついていきたいからこれをきっかけにスキル伸ばすよ!!

一方で断ってから録画するなど、新しいマナーが生まれてきそうな気配もします。

チャット機能

ビデオ会議しながらURL送りますね〜という用途に向いてる。通知音はなく、右上に控えめにアラートがでて、チャットにバッジがつく仕様なので、気づいてもらいにくい。いまいる参加者に確実に伝えたいときはアラート機能を使う。

  • 全体チャット →全員に届く、あとから来た人も遡って見ることができる
  • テーブルチャット →移動すると消えるので注意
  • 個別チャット →ログはずっと残る

ホワイトボード機能

一度共有するとずっと残る不具合があったので、あまり活用できていません。情報求む。

情報筋によると、ものすごい高機能でコアなファンがいるようです。Deskle社のサービスを使って実現しているみたいですね。

この画面が永遠と表示される不具合があった

画面共有機能

複数人が同時に画面共有することができます。共有されると最初は小さい画面ですが、クリックするとポップアップされてちょっと大きくなります、最大化もできます。ただ、このポップアップ画面は右上に×印とかなくて戻れない!!となります。落ち着いて下部のメニューにある「Back to Map」を押すとポップアップ画面が閉じて、通常のRemoの画面に戻れます。これ、最初迷いがちなので注意です!

Zoomみたいに、相手の画面を操作したりできないのでガッツリ共同作業するときはZoomと組み合わせて画面共有だけZoom使ったりして工夫してます。

オリエンテーション機能(管理者向け)

  • イベントに参加した直後に170文字のテキストを出すことができる
  • ウェルカムメッセージをYouTubeか画像で伝えられる
  • イベントの入室時に、どのフロアのどの席に着地するかはわからない

設定するだけではなく、「Enable welcome message」「Make onboarding text as default」「Make onboarding image as default」のチェックを入れないと反映されないみたいなので注意してください。

イベント入室時の席について

はじめての入室時は、誰かひとりでいるテーブルに優先されて着地しているように感じます。再来のときは、前回ログアウトした席にはいる仕様のようです。受付をつくるなど要望はだされているようなので対応を待ちつつ、当面は運用でカバーする必要があります。人数が少ないうちは基本1Fだけを使うようにして、ウェルカムメッセージで受付テーブルに来てもらうように促しています。

プレゼンテーション機能(管理者向け)

  • 管理者はいつでプレゼンテーションをスタートすることができる
  • 事前に登壇者を管理画面から招待することができる
  • 参加者を前方ステージにあげておいてからプレゼンテーションを開始すると登壇者になる
  • プレゼンテーションがはじまってから参加者をステージに呼んで登壇者にすることもできる
  • ステージからではなく、各テーブルからプレゼンテーションをはじめることもできる
  • QA機能 →イベント終了後、ダウンロードが可能
  • YouTubeやVimeo動画の再生
  • ホワイトボードの共有
  • イベントの録画
  • イベントをYouTube Liveに配信 →まだ試してない
  • 参加者が手を上げる機能 →手を上げた人をステージに呼んだりという使い方
  • フロアごとではなく、全フロアに影響するので注意

タイマー機能(管理者向け)

ネットワーキングイベントなどで使うシンプルなカウントダウンタイマーです。時間が来ても勝手に席が変わったりという機能はなく、単に時間が表示されるだけです。(最初、期待しなかった?)

カウントダウンタイマーですが、以前イベントで使ったときにカウントダウンタイマー開始後にブラウザを更新した人はタイマーが見えなくなるという現象が起こりました。その後は、使ってないのでわからないですが発展途上の機能かもしれません。

サポートについて

海外のサービスなので、翻訳機能を駆使しながら英語でチャットしてたところ、日本語でチャットを送っても返ってくるという衝撃の事実が!Remo宣伝部の平井未来さん(男性)が、日本語ペラペラだからかも?今度は日本語で聞いてみようと思います。

サポートについては、ばらつきがあって一生懸命伝えて聞いても見当外れに「ブラウザはなに使ってる?」「更新してみて」と英語で言われて、心が折れそうになることが大半です。時折、詳しい人にあたって「おおおおっ、それそれ、それを待ってたんだ!」ということもあります。

Remoのチャットサポートへの感謝

香港在住の女性サポーターSandraは、困ってると「いまどの部屋にいる?」と聞いてよく部屋に入ってきてくれてビデオ通話(英語!!)でサポートしてもらってました、おかげさまで運用までこぎ着けることができて、感謝しています。どこに住んでいるかは存じ上げませんが、Russellもとても詳しい、感謝、感謝!

既知の不具合

  • Chromeの翻訳機能ONの状態で、カメラとマイクをONにすると落ちる→翻訳機能をオフに
  • 実際にいない人がイベントに残ってしまう(ログアウト忘れなど)
  • テーブルチャットがときどき消えて、消えてる人にはメッセージが届かない→たぶん解消済み
  • 誰かのホワイトボード共有がずっと表示される→たぶん解消済み
  • Remoに接続後に、マイクやスピーカーを変更しても反映されないことが多い
  • 誰かの声が特定の誰かだけに聞こえない
  • チャットでコピペができない→解消済み

2020年4月に追加された機能や変わったこと(たぶん)

  • 【管理者】プライベートイベント機能
  • 【管理者】参加者のブロック
  • 【管理者】フロアデザインの変更 解説ページ(英語)
  • 【参加者】自分のテーブルに参加者を呼んでくる機能(参加者全員が使える)
  • 【管理者】試用期間中の制限(イベント時間2時間、同時開催2イベントまでに変更)

参考:YouTube動画(Remoを活用したい運営者向け)

2020年6月に変わったこと

Remoがいろいろアップデートされたよ〜!誰かがテーブルに来たときや個別チャットが届いたときに音がなったり、プロフィールが充実されて自己紹介とかFacebook、ウェブサイトが書けるプロフィール機能がうれしいなぁ。原文を読みたい方はこちらです

ブラウザサポート

  • Firefoxがサポートされた
  • Edgeはサポートされなくなった

チャット機能

  • 全体チャットは、ホストかイベントマネージャーが消したり、エクスポートできるようになった
  • 個別チャットとテーブルチャットは、ホストとイベントマネージャーが消せるようになった

ユーザープロフィールと名刺機能

  • プロフィール機能が充実した(ヘッドラインやFacebook、会社名、ウェブサイトなど)
  • アイコンをクリックすると詳細情報が見れるように
  • ホストとイベントマネージャーは、アイコンに王冠がついて見分けがつくように

通知

  • 誰かがテーブルに招待しているときに招待された人に音が鳴る(べんり!)
  • 誰かがテーブルに入ったときに、テーブル全員に音が鳴る(Safariは鳴らなかったよ!)
  • アナウンスをだすと全員に音がなるようになった(べんり!)
  • 誰かがイベントに参加したときに参加者全員に音がなるようになった(だいじょうぶ?うるさくない?)

ツールバー

  • タイルビューを開いているときに戻るボタンのラベルが「Back to Map」から「Back to Floor」になった

メールリマインダー

  • 7日前、5日前、15分前にイベントの開催通知が送られるようになった(たぶん受信側で受け取るかどうか設定できそうな感じもする)

その他

  • イベント設定フロアプランを変えるときに参加人数などに影響を与えるときの通知テキストを更新した
  • アカウントマネージメントRemoのプランをアップグレードするときは、メールアドレスをよく確認してアップグレードしてね(これよくわからん…)

独自の「カスタムフロア」(svg)を無料で提供します!

Remoは、Producerプラン(680ドルまたは旧950ドル)を利用されているかたは、カスタムフロアを設定すると8人席が作れます。カスタムフロアを作るのはちょっと大変なので、自社用に作ったカスタムフロアをシンプルに改造したものを無料で提供します。

こちらのZIPファイルをダウンロードして解凍してください。svgがふたつ入っています。

remo_business_red.svg

remo_business_blue.svg

ふたつのファイルは色の違いだけです、svgファイルをRemoにログインしている状態で左下のチャットから送ると適用させてくれます(最大7日かかるそうです)日本語話せる人がいるので、日本語でチャットしても大丈夫です。

反映されるとイベント設定ページのFloor Planから選択できるようになります。

カスタマイズは、うちが依頼したところを紹介しますので、お問い合わせフォームからご連絡ください

この記事を書いた人

Hiroko Osaki

株式会社 Kaeru 代表取締役 大崎弘子
オオサカンのオーナー

専業主婦から、アルバイト、そして社長へ。
大阪生まれの大阪育ち。バツイチ、2児の母。

ChatWork社にアルバイトとして入社、SEO・広報・代表秘書を経て、子会社社長に、株式譲渡(MBO)により独立。大阪の本町にあるコワーキングスペース「オオサカンスペース」の運営がメイン事業。

・自社サイトにWeb代理店制度を貼るサービス「Dairin
・防音会議室「ぼっちボックス
・スポーツ自転車に特化した会員制駐輪場「ヴェロスタ
・通学型アフィリエイトスクール「atus

世界36都市で開催される「IT飲み会」会長、広報ウーマンなにわ部の部長、船場経済新聞の編集長といった顔も。

コミュニティを作り、コミュニティ同士をつなぐのが得意。