この記事はコワーキングスペース運営者限定アドベントカレンダー 2020 の15日目の記事です。
ベースキャンプ名古屋を運営するKAZUMICHIさんからバトンを受け取りました。
こんにちは。オオサカンスペースの吉田千津子(ちづこ)です。2020年はコワーキングスペースの新たな可能性が生まれた年です。リアルで会うことがコワーキングスペースの基本でしたが、今年は、バーチャルが加わりました。潮目となったこの1年、あとから思い出して振り返りができるようオオサカンで起こったことを綴っておきたいと思います。
リアルの変化@オオサカンスペース
オオサカンスペースでは、月に1度、夕食を持ち寄ってみんなでシェアする「持ち寄り部」というイベントがあります。
このイベントを毎月開催することで、交流が自然にうまれ、新しく入ったメンバーはコミュニティーに馴染みやすくなります。
飲食しながらの交流のよいところは、会話がはずみやすいこと。今まで欠かしたことのない定例イベントですが、今年はスキップしなければならない事態になりました。「集う」「交流する」「繋がる」イベント様式はガラッと変わりました。
このブログを書いている、まさに今日(12月15日)から【10分乾杯の日】を始めました。
誰かのちょっとよかったできごとをネタにオオサカンでちょっと「乾杯」しましょう!長時間だと良くないので、ダイニングエリアでパーティション越しにほんの10分だけの交流の時間です。(by おおさき)
・・・という呼びかけで、スパークリングワインを開けて、オオサカンにいた10人くらいで「いいこと」を報告しあって「かんぱーい♪」。スパークリングワインはあと21本。たくさんの幸せを分け合えるミニイベントになりました。
室内にも変化がありました。人と人のコミュニケーションがとりやすいようにと考えられた椅子の配置は「向かい合わせに座らないよう」座席数を減らしました。
これによって、オオサカンコミュニティーの雰囲気、人と人の心の距離感は変わることはありませんでしたが、コワーキング スペースの役割自体をスタッフが考えるきっかけとなりました。物理的な「仕事場の提供」にとどまらず、いつでも帰れる「自分の居場所」としてコミュニティーの役割を意識するようになりました。
実際に会う機会が減っても、人と人は繋がりつづけ、コミュニティーは安心感を与えるということを感じました。
オオサカン的なバーチャルの活用
オオサカンスペース代表の大崎が「Remo Conference」というあまり日本では知られていなかった、オンラインツールでバーチャルにコワーキングスペース を作ろうと全国の運営者のみなさんにお声をかけました。
こうして みんコワ(みんなのバーチャルコワーキング ジャパン)がスタートしました。
全国から「みんコワ」に賛同してくだったコワーキング スペースが中心となり運営が存続しています。
オオサカンスペースでは、いつでも入れる「みんコワ」をスタッフ間のコミュニケーションツールとして便利に使っています。チャットで「〜の確認したいんだけど、Remoこれますか?」という類の会話が頻繁に行われるようになりました。今までは、沖縄在住のエンジニアとテキストで業務連絡を行なっていましたが、会話するほうがわかりあえる確認事項があります。齟齬(そご)の解消にもなります。顔を見て話すと仲良くなれます。みんコワはリモートワークの強い味方となりました。
また、運営するアフィリエイトスクールでは会場まで足を運ぶことができない方々へ情報を届けるツールになっています。ブラウザからアクセスできるので、オンラインでのミニセミナーにも気軽に参加していただけるようになりました。
そして、「みんコワ」の良いところは24時間フルオープンなところです。夜な夜なオンライン飲み会も開けるらしい。仕事が捗る「もくもく会」も開いてくれています。
「みんコワ」の特徴
- 24時間オープン
- 場所に縛られず繋がれる
- 時差があってもへっちゃら
- 交通費なしで会いに行ける
- 宿泊費なしで遠くにいる人に会える
なんだかいいことずくめですね!
ハイブリッド交流
リアル×バーチャル=ハイブリッド
冒頭にも書きましたが、今年はハイブリッド型コミュニティーの幕開けとなりました。つい、この前まで、コミュニティーはリアルが中心でした。イベントでオンラインツールを使うことはあってもスポット的な運用だったと思います。
バーチャルの中でコミュニティーができて、はじめてハイブリッドとなります。24時間、だれでも参加してOKの「みんコワ」だからこそバーチャルでも人が集う場所にまでなったのですね。
これは、コワーキング業界において、わりと画期的な進化でしょうか。
2020年10月、オオサカンスペースを運営する株式会社Kaeruでは、社員合宿で新潟に行きました。そして、「みんコワ」の運営をお手伝いいただいている方々とリアルにお会いする機会を得ることができました。リアルとバーチャルの融合に感慨深いものがありました。
海を見ながらお話ししたあの日のことは今年いちばんの思い出です!新潟大好きになりました。
まとめ
2020年は自分が今までいだいていたコミュニティーの固定概念をかえるきっかけになりました。テクノロジーの進化が新しい出会いの様式を作るんだな〜と思いました。
飛行機、自動車など、人を運ぶため進化し続けてきたものに加えて、バーチャルな世界も人のつながりを促すんだと思うとコミュニティーのあらたな可能性を垣間見たようなきがします。
2018年のブログで「オオサカンスペースの番頭さんになりたい」と書きました。そのころは思いもよらなかった世の中の変化に落ち込んだり、迷ったりしましたが、やはり私はコミュニティーの力を信じたい。時代に寄り添いながら、人と人を繋ぐお手伝いをしていければ、幸せです。