学生スタッフのSakiです。
「就活×オオサカン」をテーマに、ブログを書いています。今回の記事で第2弾になりました。
第1弾はこちら(就活生のぼっちボックス利用について執筆しています。)
「日経テレコン」を、ご存じですか?
聞いたことがない、初耳だという学生さんは多いと思います。
(社会人の方の中にはご存じの方が多そうです。)
業界・企業研究に役立つツールなのですが、大学4回生の私も、実は今まで知らず、社長の大崎に教えられて知りました。
就職活動の際、自分の受けたい業界・企業の情報を調べて、選考に備えます。その際、「事業の強み」「今後の展望」などの社会情勢に関する内容に関して、調査をする際に困ったことはありませんか?
・どんなニュースが、自分の調べたい業界・企業と関連があるかどうかが分かりづらい。
・企業HPから公開されているIR情報(企業の、株主や投資家向けに、財務状況など投資の判断に必要な情報)を見ても、見方が分からない。
・調べてはいるけど、他の学生と同じような、浅いことしか言えない気がする…。
社会の動向をきちんと捉えて調査できないと、沢山の情報の山から必要なものを見抜けられません。
ただ、大学生だとそれがなかなか難しいですよね。
日経テレコンは、様々な検索機能を利用して、調査したい内容の関連記事を一気に抽出できます。
関連記事を複数読み、大事なポイントを抽出することで、理解が進みます。
「日経テレコン」とは
日経テレコンは、過去40年分の新聞・雑誌記事が読める過去の記事のデータベースです。
過去記事以外にも、国内外の企業データベース、人物プロフィルなど、幅広いビジネス情報を収録していることもあり、使用料が高いのですが、ほとんどの大学で日経テレコンと契約しています。大学で契約がある場合、学生は無料で使える事がほとんどです。大学のホームページやキャリアセンターなどで聞いてみてくださいね。
実際に使ってみた(キーエンスを例に)
これは就職活動に活かせるツールだと思ったので、就活生だった頃を思い出しながら、使用してみました。
キーエンス。年収が高いと有名な企業ですが、そのイメージばかりが就活生の中では膨らんでいるのではないでしょうか。
実際の会社の状態はどうなっているのか調査し、SWOT分析(強み・弱み・機会・脅威)に分類してみました。
強み(内的要素でプラスになるもの)
・低コスト・高収益
→営業:顧客に密着した提案営業(直販)や当日出荷
→開発:製品の独自性・新製品の開発(競合の商品と比較するなどしたとき、値引きせずに済む)
・優秀な人材
→高収益の一部を社員に給与として還元することで、高い給料を実現
→それに惹かれ、優秀な人材が集まってくる
→それらの人材がさらに付加価値の高い製品・サービスを売ることによって、さらに利益が出る
弱み(内的要素でマイナスになるもの)
・良くも悪くも社風は独特。企業の体質に合わない人はおり、辞めていくこともある
機会(外的要素でプラスになるもの)
・FA(ファクトリー・オートメーション)機器(センサーなど)の取り扱い
→国内外問わず、需要の拡大(工場内での設備投資意欲の加速)
→新型コロナウイルス流行下で世界的に人手不足が深刻に
脅威(外的要素でマイナスになるもの)
・ 業績が設備投資需要の影響を受けやすい。
→新型コロナウイルス流行の悪化時に顕著であった
・世界的な半導体不足がどう影響してくるか
→センサーに半導体が用いられている
参考
・中山淳史「「無形の力」映すキーエンス(DeepInsight)」『日本経済新聞 』、2020年6月16日、朝刊、p.6、日経テレコン(2021年11月23日閲覧)
・「キーエンスの4~12月期、純利益10%減 国内事業が不調.」『日経速報ニュースアーカイブ』、 2021年1月29日、日経テレコン(2021年11月23日閲覧)
・「<東証>キーエンスが連日で上場来高値 FA機器の需要拡大期待続く」『日経速報ニュースアーカイブ』 2021年9月1日、日経テレコン(2021年11月23日閲覧)
・「キーエンス、人へ投資が高収益の源、平均年収10年で3割増、4~9月の純利益68%増」『日本経済新聞』 2021年10月29日、朝刊、p.3、日経テレコン(2021年11月23日閲覧)
・「キーエンスと東芝の違い(DeepInsight)」『日本経済新聞』、2021年11月16日、朝刊、p.7、日経テレコン(2021年11月23日閲覧)
・金子浩明「キーエンス、年収2000万円でも安い? 群抜く高収益経営-ビジネススキルを学ぶ グロービス経営大学院教授が解説」『日経速報ニュース』、 2021年11月19日、(日経テレコン(2021年11月23日閲覧)
まとめ
様々な情報に触れられる「日経テレコン」。
多くの情報を仕入れ、整理していくことで、客観的に業界・企業情報に触れられ、就活にも役に立つと思います。
知らなかった方、ぜひぜひ使ってみてください。
もし、大学で契約がなくても図書館に行けば無料で使えますよ。